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お店のこだわりは、言葉にしないと分からない
初めて来たお客さんをリピーターにするには、そのお店のことをよく知ってもらうことが重要だ。
『一回きり客を100回客に育てなさい』では、それをチラシやメニューで説明せよとある。
お客さんにとっては、その店をヒイキにする理由がないといけない。
それを言葉にして、教えて差し上げないといけない。
たいていのお店には、こだわりがある。
老舗の旅館やお店には、代々伝わる方針や家訓、そして人気の商品というのがあって、そのおかげで長らく商売を続けてきた。
その理由や経緯、特徴などを、わかりやすくチラシやパンフレットなどで伝える必要がある。
「いや、そんなことは、もうお客様が知っているハズ」と思うのは早計で、ヒイキにしているお客様にそれを伝えたら「へえ、そうだったんだ」と感心されたりもする。
人間というのは、一日のうち、9割以上、自分や自分に関係することしか考えていないから、いつも使っている道具や、通っているお店のことなど、実はそんなに詳しくはない。
言ってみれば雰囲気で良さを感じているだけなので、その良さは、他の人には伝わりにくい。
だから顧客を増やすには、その良さを言葉にして、他人に伝えられないといけないわけだ。