チラシはセールスレター

チラシというのは、集客のために播くツールだ。

 

しかし集客を、自社の商品やサービスを購入してもらうためにとにかくお店に来てもらうだけでいいと思っていると、お客さんはたくさんやってきたが、商品は全然売れないなんて羽目にもなる。

 

なので、買う気満々でお客さんを集客しないと、あんまり意味がない。

 

チラシは、セールスレターの一つのカタチだと考えた方が良い。

 

「ぜひ私に買わせてください!」と言ってお客さんが来るのが理想的な集客という事になるだろう。

 

となると、チラシはただお客を集めるだけではなく、購買に結びつかなければ、お金をかける意味がない。

 

十万円単位で広告を出しているというのに、売り上げや利益が上がらないのであれば、やらない方が良い。

 

もちろん、いきなり高価な商品やサービスを売ろうと思っても、なかなか売れないわけだから、時間をかけてセールスするというのもマーケティングとしてはアリだけれど。

 


雰囲気広告は、購買行動に結びつかない

成熟化が進む日本は、モノを売るのが難しくなった。

 

私の子供の頃(1970年代)は、高度経済成長期の最後で、変な話、新しければ何でも売れた時期だった。

 

しかし最近は、モノを売るのが難しい時代になった。

 

売るのが難しいので、CMやチラシ、ダイレクトメールなどが増えた。

 

たとえば、新聞折り込みチラシは一週間で130枚以上も入るらしい。

 

テレビでも、本当に様々なCMが流れ、一つの会社の一つの商品にも、タレントを複数使って何パターンものCMを流していたりする。

 

現代は経済学的な歴史区分で言うと、「産業社会」になるのだが、【モノを作る】→【売る】というだけの構造ではなく、【モノを作る】→【宣伝する】→【売る】というカタチでしか、なかなか商品が売れなくなったわけだ。

 

だから日常生活では、宣伝文句が我々の身の回りを取り巻いている。

 

産業が社会構造の柱であり、その産業を支えるためにCMという情報があるから、これは当然の成り行きだと言える。

 

だから現代では、チラシを播いたからと言って、すぐに反応は起こらない。

 

チラシやCM、広告に取り囲まれて生きている人は、チラシやCM、広告にすっかり慣れてしまっていて、滅多な事では反応しない体質になっているわけだ。

 

なので、雰囲気チラシやCMでは、ムダな出費になってしまう。

 

一瞥しただけで「ああ、そう。

 

」で終わってしまう。

 

チラシをセールスレターにすべきだというのは、当然の帰結だろう。

 

チラシを手にとってもらった人に、行動を起こしてもらえなければ、チラシを播く意味はないわけだから。

 

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