広告作りの3ステップ
現在のダイレクト・レスポンス広告の基礎を作ったとされるジョン・ケープルズ。
ケープルズはとことん広告の実効性にこだわった。
そのために作った広告にはシリアルナンバーを入れ、それを出稿媒体と広告開始日の記号と組み合わせた広告記号を作って、広告の効果を数値管理した。
要するにどの広告が反応が良くて、どの広告が反応が悪かったのか、一つ一つデータを蓄積し、判断したわけだ。
そんなケープルズは広告作りや広告出稿に3ステップを踏むというやり方を採用していたようだ。
ザ・コピーライティングにはその3ステップを「ケープルズの3ステップ方式」として紹介している。
広告作りの3ステップ
ケープルズの3ステップ方式として、広告作りの3ステップと、広告テストの3ステップが載っている。
で、広告作りの3ステップは次のようになっている。
- 見込み客の注意を引く
- 見込み客の関心を保つ
- 見込み客に、こちらの望む行動を起こしてもらう。
これは「3ない」「3つのNOT」の逆バージョンである。
因みに3ない、3つのNOTとは、
- お客さんは読まない(Not Read)
- お客さんは信用しない(Not Believe)
- お客さんは行動しない(Not Action)
「見ない・聞かない・動かない」という人もいる。
広告は見だしが命
ケープルズの広告作りの3ステップ。
ダイレクト・レスポンス広告は、すぐに反応を期待する広告だ。
だから広告を見た人に何らかの行動を起こしてもらわないといけない。
チラシやセールスレターをまいて、問い合わせの電話一本かかってこなければ広告宣伝に使った費用は丸損になる。
なのでなんとしても見込み客にせめて資料請求でもしてもらいたい。
ところが残念ながらお客さんというのは、そう簡単に広告を読みもしないし広告の内容に関心を持たない。
ましてや行動を起こそうなんて気を起こさない。
夏休みの宿題をなかなかやらない子供のようなもので、尻に火がつかないと行動しないのが普通の人間だし尻でぼうぼう火が燃えていても行動しない人も多い。
それを言い表したのが「3つのない」「3つのNot」であり、それをどうやって行動させるかというのが、ダイレクト・レスポンス広告の使命なワケである。
そんな普通の人間に行動をしてもらうためには、注意を引く/関心を保つ/行動してもらうという3つのステップが必要だという。
そしてそのために広告の構成を練ると、「見だしで注意を引いて」「続く文章で関心を深めてもらって」「広告の最後で行動してもらう事を具体的に示す」という構成になるわけである。
この構成で一番重要なのは、もちろん「見だし」である。
見出しで注意を引けなかったら、その先を読んでもらえることは滅多にないことだから。
つまり「広告は見出しが命」だということだ。
NEXT:反応率の高い3つの見出しとは