特別な人しかわからない
ジョン・ケープルズが1番の広告だと評価し、7年間もずっと同じコピーで成果を上げたビジネスの通信講座のチラシ。
それは2年間の通信講座を旅行になぞらえて、その旅行に誘うという形のコピーだった。
しかも10人に1人しかわからないと最初に言っていて、これはつまり特別な人に対するメッセージだといって該当する見込み客を絞っている。
つまりこの通信講座を受講するのは、「10人に1人しかいない特別な1人」であり、いわば「選ばれた人」だという風に暗に通信講座の価値と参加者を高く評価している。
またこの通信講座には想像力が重要で、想像力を持った人に限ると言っている。
この辺りがこの広告の上手いところで、想像できる→受講する→何らかの成功につながる…という形につなげている。
というのも想像力がある人は成功しやすいから、この講座を終えた受講生に成功者が増えるから。
7年間も同じコピーを使っていたなら、その結果どうなったかは調べればわかるし、ひどいものだと確実に批判されるから、同じコピーを使い続けられないはず。
それが可能であったと言うことは、講座を終えた受講生に十分な満足を与えることが出来たと言うことで、それ以外のバックエンド商品の売り上げ増にもつながったのだと想像することができる。
顧客満足とは、リピーターになる人の割合が高いこと
チラシや広告は、一過性の効果を狙うわけではない。
取りあえず商品やサービスが売れればよい…というのは本音かも知れないが、それでは事業を続けていくのは難しい。
ユーザーとWIN-WINの関係になってそこで初めてリピーターが出来るし、顧客満足は口コミにつながって新規顧客獲得にもつながる。
だからチラシで集客→商品やサービスで満足を提供→リピーター、お得意様になってもらう→ビジネスが安定すると言う風に展開させないといけない。
そのためにはチラシや広告で集めたお客さんに、十分な満足を提供しないといけないし、他人に話したくなるようにし向けないといけない。
そのためには前もって、自分の所の商品やサービスを高く評価してくれる見込み客を集めないといけない。
通信講座であれば、講座を最後まで続けてもらわないといけないし、講座が終わった後は中級講座や上級講座にステップアップしてもらわないと採算が合わない。
となると「想像力がある人に限る」というコピーは凄い。
なぜなら想像力がある人は成功しやすいから。
想像力がある人は、成功した自分のイメージを脳に描くことが出来る。
そしてそれは潜在意識に働きかけて、現在の自分の状況とのギャップを埋める方向に働くという。
だから見込み客に成功しやすい人を集められたら、もう成功したも同然で、7年も同じコピーで集客できるのも当然か。
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