チラシで効果があるのは写真かイラストか?
チラシや広告に載せるヴィジュアルイメージには、写真を使うべきか、それともイラストを使うべきか。
写真を多用したチラシや広告、イラストを多用したチラシや広告、どちらの方が反応が高いか。
それを考える前に、チラシや広告にどれくらいイメージが使われているか考えてみよう。
チラシや広告によく使われるヴィジュアルイメージには、まず商品そのもののイメージがある。
これは商品のアップの場合もあるし、商品を使っている人のイメージになっていることもある。
それからお店や企業のロゴ・マーク、あるいは商品やサービスのブランド別・ライン別のマークなど。
その他には、お店の雰囲気を表現したイメージや従業員を紹介したイメージ。
店長さんや経営者のイメージを載せているチラシも多い。
あとは無料オファーなら無料プレゼントのイメージ。
商品やサービス購入後に手にはいるかも知れないモノのイメージ。
(たとえばお金とか、美肌とか)こういう風に様々なイメージがチラシには使われるが、このなかで写真を使った方が良いものと、イラストを使った方が良いモノはどれなのか?チラシや広告のヴィジュアルイメージの選択で、売り上げが上がったり下がったり、問い合わせの数が増えたり減ったりという風に影響を受けるとしたら看過できない問題だね。
イラストより写真の方が信憑性がある
チラシや広告に載せるヴィジュアルイメージは、写真を使う場合とイラストを使う場合がある。
では写真を使うのとイラストを使うのでは、何が違うのか。
ジョン・ケープルズが書いているには、写真とイラストでは信憑性が全く違うのだという。
写真は、ニセモノでなければ、そのものを直接写したものである。
だから写真を見れば、実物が多少それと違っていても、モノのイメージというのはハッキリしている。
ところがイラストで表現すると、頭の中に浮かぶのは、そのイラストに近いモノであって、実物そのものとは関係ない。
だからイラストを見て実物を見ると、あまりにも違っていたりして、その落差にガッカリさせられてしまうのは当たり前だ。
世界三大がっかりスポットと呼ばれる、シンガポールのマーライオンやコペンハーゲンの人魚像、ブリュッセルの小便小僧など、写真で知っていても、実物を見た時に、あまりにもしょぼくてビックリされているくらいだから、イラストで勝手なイメージを持って行くと、「何これ?」って事になるのが普通だし。
そしてケープルズが言うには、写真は証拠なんだという。
写真だっていくらでも修正が効くし、撮り方でいくらでもきれいに撮れるけれど、それでもイラストよりも信憑性があるというのは、写真が実物の証拠になっているからだという。
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