商品やサービスに関係ない無料オファーは意味がない
チラシや広告の反応率を上げる工夫。
チラシや広告を打つ場合に、無料オファーや割引クーポンなどを付けると、反応率が上がる。
特に高額商品や、エステや学習塾と言った、形の見えないサービスに関しては、いきなりお金を出すのには抵抗があるはず。
買い手は目の前にある商品やサービスが、果たして自分の必要としているものであるかどうか、それを探ってからモノを買おうとする。
そのためにいろいろ調べたり、試しに少し買ってみたりというふうな行動に出る。
こういう確かめ行動に費やすコストをマッチング・コストと呼ぶわけだが、無料オファーや割引クーポン券というのは、マッチングコストを下げる効果があるということだ。
だから無料オファーや割引クーポンは、商品やサービスを購入する前段階のモノを提供しないといけない。
つまり学習塾の無料オファーで、サランラップやザルを配っても仕方がないってことだ。
無料で配るならせめて、塾の名前とホームページのURLなどが入ったノベルティ(粗品)でないと意味がない。
それよりも無料で授業が受けられるようなオファーの方が良く、さらにノベルティを無料プレゼントすれば良い訳だ。
無料オファーでニーズを探る
無料オファーは、何も一つに限る必要はない。
たとえばエステなど、メニューがいくつかあるなら、体験できるメニューを2つ以上用意して、どれか一つを選んで受けてもらうようにすれば、見込み客のニーズを知ることが出来る。
たとえば「二の腕スリミング・コース」と「太股スリミング・コース」と、「小顔マッサージ・コース」を用意しておく。
この中から一つか二つを体験できる事にすれば、見込み客がどのコースに興味があるのかデータが取れる。
体験後に感想を少しもらえば、どのコースにどれだけ需要があって、これから何をやればいいのか、データが取れる。
このデータによって、お店に来る見込み客の興味が測れ、その後の事業展開やプロモーションに役立てるわけである。
こういう選択肢のある無料オファー・割引クーポンであると、既存顧客も新しいメニューを安く体験することが出来るし、モノを選ぶ楽しみも生まれる。
もちろん既存顧客には先に体験してもらうか、無料で体験できるように図るべきだが。
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