売っているモノが何か、まず考えよう
チラシの作り方&セールスレターの書き方。
最初にハッキリとさせておくべき事は、売ろうとして売るモノが何であるかということ。
自分がこれから売ろうとしている商品が、どういうものであってどういう価値があるのか。
それを見込み客さんに伝えるのがチラシやセールスレターの第一の目的だから、売ろうとしているモノが何かというのはハッキリさせておかなければならない。
そのために参考になるのが、「経済学ではどういう分類になっているか?」ということだ。
もっと平たく言えば、自分が売ろうとしているモノは、「財(ざい)」ですか?それとも「サービス」ですか?ということ。
経済学では、お金で取り引きされるモノを、財とサービスという風に分けているわけだが、そのどちらなんですか?ということ。
「財とかサービスとか言われても、わからないよ」…という方もいるだろうから、ここで簡単に説明をしておくと、財というのは英語のgoodsを訳したもので「形のある商品」と言うことだ。
だから砂糖も財であるし、クッキーも財である。
テレビも財であるし、車も財である。
一方「サービス」というのは、たとえば散髪屋さんが売っているのが「サービス」だ。
散髪屋さんに行っても何かモノがもらえるわけではない。
髪の毛を切って、髪型をきれいにセットしてくれるだけだ。
持って帰るモノは原則として何にもない。
それどころか髪を切られて髪を置いて帰るくらいだ。
財とサービス、何が違う?
これからチラシを作る。
セールスレターを書く。
そう言うときにまず確認するべき事は、売ろうとしている経済価値が一体何か?ということだ。
まずはオーソドックスな分類として、売り物が財かサービスかと言うこと。
財とサービスは経済学で扱う価値であるが、性質が根本的に全く異なるのである。
財とサービスで何が違うのかというと、財は在庫できるが、サービスは在庫できない。
逆に言うと、形があって在庫できるモノが「財・商品」であり、形が無くて在庫できない価値のことを「サービス」と呼んでいるわけだ。
もちろん購入することによって所有権が移動するのを財、移動しないのをサービスと区別して呼ぶこともあるが、このサイトでは在庫出来るかどうかで区別することにする。
財は生産して倉庫などに保存しておいて、売れたら倉庫から出してくればよい。
財の価値は財ソノモノにあるので、ただそれをお客さんだけに渡せばよい。
ところがサービスは人間や機械などが待機しているだけで、お客さんが来てサービスを買わなければ価値が発生しないというところが異なる。
お客さんが来なくても待機費用は発生するが、この待機費用は、お客さんが来なければ丸損になってしまう。
「労働」というのも実はサービスの一つで、仕事があってもなくても従業員や労働者を雇って置く必要がある。
従業員や労働者は、仕事があればそれをやるが、無ければ何にもやらない。
言われたことをそのままやるというのが労働であって、仕事がなければタダ飯ぐらいになるのは当たり前の話である。
財とサービスというのは、そう言う風に違うわけである。
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