サービスのいろいろ

チラシ、セールスレターの作り方。

 

形のある「財・商品」の分類の次は、形のない「サービス」についての分類だ。

 

チラシやセールスレターを作る場合、形のある商品を売る場合より、形のないサービスを売る方が、おそらくは難しいはず。

 

なので自分がこれから売ろうとしているサービスが、どういうものであるか知るということは非常に大事だろう。

 

しかしサービスほど、理解しにくいモノはない。

 

形がないモノだけに、人々が何に対してお金を払っているのか、それすらよく分からないことも多い。

 

場合によっては、サービスを受けたのに、それに気が付かないことだってある。

 

「え?もう終わったの?」というようなサービスだってある。

 

というのもサービスには次のような性質があるからだ。

 

同時性
生産と同時に消費される。

 

売買後に物質が残らない。

 

(記録は残せる)

不可分性
生産と消費を切り離すことができない。

 

(たとえば髪を切る・切られるというのは同時に起こる)

不均質性
品質が一定しない。

 

標準化は出来るが一定ではない。

 

非有形性
形がなく、触ることができない。

 

購入前に試せないことも多い。

 

消滅性
生産された瞬間に消滅するので、在庫できない。

 

サービスは在庫が出来ず、所有権の移転がない財ということだね。

 



サービスの一般的な分類

サービスというのは形がないので、分類するにもなかなか難しい面がある。

 

日本標準産業分類では、次のようにサービス業(第三次産業)を分類しているが、他に分類されないものとか、分類不能という項目があるように、ハッキリと峻別するのは難しい。

 

日本標準産業分類による第三次産業の分類
  • 大分類F 電気・ガス・熱供給・水道業
  • 大分類G 情報通信業
  • 大分類H 運輸業、郵便業
  • 大分類I 卸売業、小売業
  • 大分類J 金融業、保険業
  • 大分類K 不動産業、物品賃貸業
  • 大分類L 学術研究、専門・技術サービス業
  • 大分類M 宿泊業、飲食サービス業
  • 大分類N 生活関連サービス業、娯楽業
  • 大分類O 教育、学習支援業
  • 大分類P 医療、福祉
  • 大分類Q 複合サービス事業
  • 大分類R サービス業(他に分類されないもの)
  • 大分類S 公務(他に分類されるものを除く)
  • 大分類T 分類不能の産業
電気・ガス業だって、物質を生産しているわけだから、かつては第二次産業の分類とされていたのだが、今はデリバリー(配達)の要素を重視して第三次産業に分類しているようだ。

 

東京電力の発電部門と送電部門を分離しようと言うのは、工業的な生産部門と、サービス業的な配達部門に分けると言うことだね。

 

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