とにかく成功例を真似る
チラシのレイアウトや書体は、ターゲット顧客が見慣れた書体とレイアウトにする。
たとえば女性向けのチラシなら、女性に一番人気の雑誌の書体やレイアウトを真似て作る。
ビジネスマン向けのチラシや広告ならビジネスマンに人気の新聞や雑誌を真似る。
年齢・性別や生まれた年代によっても見ている雑誌は違うので、年齢・性別や年代ごとに、何が一番読まれているか、それを調べて真似をする。
広く一般の人がターゲットなら、通販生活のような通販カタログの書体やレイアウトを使う。
「それじゃあ、競合他社との差別化が出来ないじゃないか」そう考えて、勝手なデザインでモノを作っても、チラシや広告料をドブに捨てるだけに終わってしまう。
チラシや広告のレイアウトや書体は、売り上げを上げたり問い合わせを増やしたりする為にあるのであって、競合他社との差別化をするためにあるわけではない。
オレオレ詐欺やフィッシング詐欺で、なぜ被害者が続出するのか。
中国ではなぜ、ニセモノ商品が山ほど登場するのか。
それは「知っている人や物に似ていると、売れる」からである。
これは逆に言うと「知らない人やモノは、売れない」ってことだ。
3秒ルール
チラシは3秒で読めねばならない。
と言うのも人間というのは、3秒で判断するものだから。
これを一般に、3秒ルールという。
インターネットなんかでは特に有名なルールで、3秒で表示されないサイトは、さっさと消されてしまうという。
情報社会の特徴として、人々は以前よりも待つ時間が短くなったと言うが、3秒ルールというのは、まさにそれ。
我慢が出来なくなったと言うより、判断すべき事が山ほどあるので、判断にかける時間が短くなったと言うべきだろう。
だからチラシや広告を3秒ずつ見ている人なんて、滅多にいない。
大抵は3秒どころか1秒未満で判断してしまう。
まず1秒で自分に関係があるチラシかどうか判断し、3秒後に、続きを読むかどうかを判断する。
1秒で違和感をもたれたら、そのままそのチラシは古紙に回る。
何十時間もかけて苦労して作ったチラシが、あっという間に切り捨てられてクズカゴいき。
うーん…なのでチラシのレイアウトや書体を、ターゲット顧客や見込み客が普段読み慣れている人気雑誌のレイアウトや書体に合わせるというのは、パッと見た瞬間に、違和感をもたれない工夫だと思えばよい。
一瞬で切り捨てられるのを避けて、チラシを読んでもらうための工夫だ。
チラシは3秒で捨てられる。
なので捨てられないチラシをどうやって作るかがチラシ作りの最初のテーマかも知れない。
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