サービスは、一次産品や工業製品を消費する
「デリバリー」というサービスは、「代行」とか「配達」を意味する。
これはお客さんの代わりに、低料金で何かをやってくれるサービスだ。
たとえばコーヒーショップであれば、コーヒーを飲む場所を提供し、コーヒーを入れてくれる。
千円カットの散髪屋さんであればちょっと髪を切る場所を提供し、短時間でちょっと髪を切ってくれる。
このとき下位の経済価値である、コモディティやプロダクトを消費する。
コモディティとは、ありふれた農作物や鉱物プロダクトとは、その農産物や鉱物を加工して作った商品のことで、価格が安いのが特徴である。
コーヒーショップであれば、コーヒー豆やコーヒーカップなどを消費するがここではコーヒー豆が「コモディティ」であり、コーヒーカップが「プロダクト」になる。
千円カットの散髪屋さんは、ハサミや整髪料、ブローなどのエネルギーを消費する。
これらの「より安い経済価値」を用いて、「より高い経済価値」を生み出しているのが、サービスという価値になるわけだ。
つまり
エクスペリエンスとは、「楽しませる」という経済価値
デリバリーの上位のサービスがエクスペリエンス(経験)だ。
エクスペリエンスというのは、経験や体験を提供する価値で簡単に言うと「楽しみ」を売るサービスだと思えばよい。
映画や遊園地などは、このエクスペリエンスというサービスを作って売っていると考えると分かりやすい。
他には、結婚式だとか葬式だとか、コンサートだとかライブイベントだとか、美術館だとか映画だとかミュージカルとか。
他にも野外教室や理科実験教室など、積極的参加型のエクスペリエンスもある。
エクスペリエンス・エコノミーという本には、
- 娯楽
- 教育
- 審美
- 脱日常
「楽しみたい、体験したい、浸りたい、非日常を味わいたい」消費者のこういう欲求に答えるサービスが、エクスペリエンスという経済価値である。
そしてエクスペリエンスという経済価値を構成するのが、下位の4つの経済価値である。
つまり
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