良いデザインとは、お客さんを連れてきてくれるデザイン
ここからは効果のあるチラシのデザインや、チラシのレイアウトの話に入る。
まずはチラシや広告のデザインの善し悪しの定義だ。
チラシや広告のデザインの善し悪しは、美しいことでも見栄えがよいことでもない。
もちろんチラシや広告でも、商品や企業のブランドイメージを上げるイメージ広告の場合は、商品が美しく見えるようなデザインの方がイイ。
しかしチラシや広告を打つ目的が集客や売り上げアップである場合、チラシのデザインやレイアウトの目的も、それに沿ったものでないといけない。
つまりチラシや広告においての良いデザインとは、お客さんをお店に連れてきてくれるデザインのことになる。
チラシを一目見て、何のチラシかすぐにわかるようなレイアウトとデザイン。
これが第一に求められる要件であって、よく見たらわかるというレイアウトやデザインは最悪だ。
となると奇抜で何のチラシかすぐわからないような素晴らしいデザインやレイアウトは、逆に悪いデザインやレイアウトだって事になる。
この辺が市井のデザイナーにはよくわかってないって事だな。
消費者が見たことのないチラシは作るな
チラシは見込み客の目にとまることが第一条件で、見込み客の関心のあるようなレイアウトやデザインが必要だ。
となると、消費者が今まで見たことの無いような素晴らしいレイアウトやデザインのチラシは、残念ながらスルーされてくずかご行きと言うことになる。
これではチラシの目的に全然合致しない最悪のデザインだと言うことになる。
たとえばスーパーのチラシなら、特売商品の画像が並んでいないと、スーパーのチラシを見たい消費者の目にはとまらない。
スーパーのチラシはこういうレイアウトだという先入観があるので、その先入観に合わないレイアウトやチラシだと、たとえ目に入ったとしても目にとまらないのだ。
だから不動産の広告であれば、不動産の広告らしいチラシにしないと、不動産に関心がある見込み客の目にはとまらない。
フィットネスクラブだとか学習塾の広告なら、フィットネスクラブに良くある画像だとか学習塾で勉強している生徒の様子だとか、そう言う「良くある要素」を必ず入れないといけない。
なぜなら他のお店や競合他社との差別化を図ろうとして、全く違ったレイアウトやデザインを採用すると、チラシや広告の山に紛れてしまうからだ。
そうなると見込み客の目にとまるどころか、さっさと右から左へ受け流されてしまう。
これではお金をかけて広告を作った甲斐がない。
貴重な経営資源をドブに捨てるようなものである。