商品・サービスの5分類
サービス業をどう分類するかは難しい問題だ。
しかし産業分類のように細かく分けても意味がない。
というのも別に統計資料を作るわけではないから。
チラシやセールスレターを作るための分類だから、そのために適した分類法があればよい。
なのでこのサイトでは、エクスペリエンス・エコノミー(経験経済)の本に載っていた分類で行くことにする。
因みにエクスペリエンスというのは2000年頃に流行った経済価値のことでウインドウズXPのXPというのは、エクスペリエンスを表している。
「ウインドウズの新しい経験」=「windowsXP」というコンセプトだった。
でさて、エクスペリエンス・エコノミーでは、財やサービスを次のように5段階に分けて考えている。
- コモディティ(ありふれたもの)
- 商品(コモディティを加工して作ったもの)
- デリバリー
- エクスペリエンス(経験)
- トランスフォーメーション(変身)
なぜならリストの下位にある価値は、上位の価値を組み合わせたものだからである。
付加価値とはなにか
エクスペリエンス・エコノミーではまず、形のある財・商品を二つに分ける。
それがすなわち
- コモディティ(ありふれたモノ)
- 商品
コモディティというのは簡単に言うと、原材料になるようなもの。
たとえば小麦とか米とか塩とか砂糖とか。
コーヒー豆なんかもコモディティに入るのだが、これを加工してパッケージに入れたモノが「商品」と言うことになる。
コーヒー豆→焙煎→パッケージング→「コーヒー豆という商品」…と言う感じだね。
コモディティと商品は何が違うかというと、商品はコモディティを加工したり組み合わせて出来ていると言うことだ。
クッキーの場合は、
- 小麦粉
- 水
- 砂糖
- バター
- ショートニング(植物性油脂)
- 香料
香料を加えたり蜂蜜を使うとか様々なバリエーションがあるが、こういう風にコモディティを組み合わせて、そこで『商品』ができあがる。
そして商品はたいてい、使ったコモディティの合計コストの何倍かの値段で取り引きされる。
このとき、単純な製造コストより増えた分の経済価値を、経済学では「付加価値」(ふかかち)と呼ぶ。
原材料を加工することによって付け加えられた価値だから付加価値だ。
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